取手市の「方針」には「古くなった取手図書館を便利な駅前に移し、カフェなどを併設しておしゃれな装いにする」ような響きがあります。確かにその狙いはあるでしょう。しかし、現在の「方針」にしてもその先行きを展望しても、図書館を超えて絡み合った多様な問題が透けて見えます。再開発の結果は長年にわたって「まち」のあり方を固定します。そのあり方は、結局、「取手をどのような『まち』にするのか」という選択の問題、市の将来に連なる問題の一端でもあると思います。
 以下に私たちが感じる問題の幾つかを疑問の形で列記します。問題はまだまだあると思います。ご指摘、ご意見をお待ちしています。

  • その方針は、いつ、どこで、誰が、どのような権限で「決定」したのですか?【詳しく
  • 市議会や教育委員会は、市の「方針決定」に何の意見もないのですか?、全面賛成なのですか?、何も言えないのですか?
  • タワーマンションが主体の総工費177億円の民間ビルに100億円の公共投資は適正ですか?【詳しく
  • 広報とりで3月15日号の「図書館を核とした複合公共施設」に「取手駅前図書館」とありますが、どのような図書館なのですか?【詳しく
  • 図書館が駅前にある事は、市民の切実な要求ですか?
  • 図書館移転先のはす向かいにパチンコ店がありますが、風営法の規制にかかりませんか?、その理念に反しませんか?【詳しく
  • 図書館は静かに本を読むところと思いますが、音楽スタジオ・イベント空間・会議室・カフェを併設ですか?【詳しく
  • 図書館を「核」にした施設で「にぎわい」が作り出せるのですか?【詳しく
  • 「核」となる図書館は、どのような図書館を想定しているのですか?【詳しく
  • その施設は一体どのような人を対象(ターゲット)に計画されたのですか、それは適切ですか?
  • 図書館の運営に「指定管理」ですか、以前「図書館になじまない」として取下げになったはずですが?
  • リボンとりでビルにもアトレにも空きフロアがある寂れた状況で、またぞろハコ物ですか、その状況で「にぎわい」が取り戻せるのですか?
  • そもそも、駅前の一等地をタワーマンションにして切り売りしてしまって良いのですか?
  • 駅前のような公共性の高い場所は、時代の要請に応じて「持続可能」な形で使い回す場所ではありませんか?
  • 市は取手をどのような「まち」にするつもりなのですか?
  • いずれは朽ちてしまうハコ物ではなく、市民に寄り添った施策で魅力ある「選ばれるまち」を目指してはどうですか?