最初に、公聴会は、公述人の意見を聞きおくだけのものであってはならない。都市計画法第16条では「住民の意見を反映させるために必要な措置」であると明示している。また、そのような意味を持つ公聴会を平日の夜にやるようなことは今回限りにしてもらいたい。
当該事業について、先日の説明会で説明を聞いたが、事業の具体的な中身、例えば、公共益施設はどういうものが予定されているのか、その面積、かかる工事費、市が投下する予算の額などについては一切説明なかった。工事費の概算は示されているのに、その積算根拠が示されていない。これでは、この再開発事業で駅前環境がどう変わり、我々市民にどんな利益あるいは不利益をもたらすのか判断がつかない。市の税金を投入するのだから、もっときちんと情報を開示すべきだ。
手元にある「都市計画運用指針」では、「都市計画に対する住民の合意形成を円滑化し、都市計画の確実な実現を図る観点から、これまで以上に都市計画決定手続きにおける住民参加の機会の拡大、都市計画に係る情報公開及び理由の開示等に意を用いていくべき」と書いてある。それゆえ、この事業の進め方が果たしてこれでいいのかはなはだ疑問である。もっと情報を開示してほしい。計画の再検討を求める。